食の趣味ってこんなに大事!偏食彼氏と過ごした過去
こんにちは。WAKARU編集のマチルダです。
昔、年下の男の子と付き合っていた頃の話です。
私は食べることが好きなので、好きなもの(食べられるもの)は酒を飲んでようがお腹いっぱいだろうがバクバク食べます。(笑)
しかしその当時お付き合いしていた彼はとっても偏食。彼曰く「酒飲みだから、ご飯は食べない派。」とのことでした。
付き合う前も5回くらいデートもし、ご飯もいってたのに、偏食なのは付き合ってからわかりました。
そんな全貌が明らかになる前の、付き合いたてのお話です。
付き合ってから初めてのデートで、恵比寿にあるイタリアンバルに食事にいった際、お酒を頼んでさあ何食べようか?の段階で、
私「何食べたい?」
彼「君がたべたいものでいいよ。」
私「いつもそんなこと言って、、、。我慢しないでなにか一つ選んでいいよ。わたしも選ぶね。」
彼「…ッチ いや!いいよお酒飲みたいし、頼んでくれたらつまむよ。」
私「(ん…?いま舌打ちした?んんん?ちがうかな?)そう?わかったよ。」
と最初に違和感をおぼえていたところ
店員さん「お待たせしました。生ハム、エビのアヒージョ、マルゲリータになります。」
私「ありがとうございます。」
彼「…」
私「食べないの?」
彼「いらないよ。 ガタガタガタ(貧乏ゆすりをはじめる)」
なんだか落ち着きのない彼をよそに、なにか考えてるのかな?少しやわらげようかな?
と思い、あーんをしてあげようと考えました。
私「彼くん、彼くん」
彼「なに?」
私「はい、あ~ん」
彼「?!」
その時です。
彼「やめろよおおぉ!!」
カランカラン。
大きな怒声とフォークが転がる音だけが響き、店内は静まり返っていました。
びっくりする私と店員とお客さん。
彼にあーんとしようとしたら、怒鳴られ、手を叩かれたということでした。
私「ご、ごめんね。どうしたの…?」
動揺しながら尋ねると、彼は堰を切ったように言いました。
彼「大きい声だしてごめん。でもさ、俺実は嫌いな食べ物多くて、正直、お前が頼んだこれ全部食べれなくてイライラしてた。
いい匂いするのに、おれだけ食べれなくて我慢してるのに、お前が美味しそうにたべるし。なんで気づかないの?
お前もさ、なんだかんだ一緒にいて1ヶ月たつじゃん?
おれの嫌なこと、してほしいこと、もっと理解してると思ってたのに、残念だよ。
というか、さっきの軽率な行動もそうだけど、おれを理解しようとしてる努力がみえない。
俺の母親は俺が嫌がることしなかったし、おれの好きなものを理解してた。ずっと一緒にいたから。
まあ一人っ子の長男だから大事にされてきたし。
それいうと、「ああ…」って言われるけど、それって偏見だからやめてね。結婚考えたらちょっと複雑だろうから悪いなって思ってる。
あーあと、おれ1つも食べてないから、お金払う気ないから、お前払ってね。」
…ええもう、
一言一句覚えてますとも。
絶句しましたから。
まず、まあ堰を切ったようによくいろんなことしゃべったな。
嫌いなものが多くて恥ずかしいなら、治せばいいし、そもそも一ヶ月で他人は理解できません。
たまにやってしまう自分の奇行(?)ですら理解しきってないのに無理な話だろ。
ついでに、お前との結婚は考えてないので長男ひとりっこはどうでもいい。
もっといろいろなことを思いましたが、ツッコミが追いつかなくてやめました。
そのあとはとりあえず軽率な行動(笑)を謝り、彼が食べれそうなものを頼み、お会計は私が払い、
「このあとどうする?」
「や、帰るわ。」
といってその日は即効で家路につきました。
その後も継続してお付き合いはしていましたが、不可思議なことは多かったです。
なんせ彼、お肉(しかも牛肉)しか食べれてないとのことで、毎回とっても食事がつまらなかったのを覚えています。
それに加えて
アイスが大好きで毎日あずきバーを(あずきバーてw)4本食べる
とのこと。
そもそも180センチ70キロもあるのに、あずきでできてんのかよって感じでした。
その彼には3ヶ月後くらいに別れを告げましたが、最後に彼から
「俺思ったんだけど、人の三大欲求(食)が合わないって、付き合いづらいよね(笑)」
それ、私のセリフですからーーー!!!!
イラスト:すずはらだ