日本政府が「資産運用立国」を掲げて数年が経過し、新NISAやiDeCoの普及によって証券投資が昨今注目を集めています。
株式投資や投資信託、FXなどの資産運用をするためには、証券口座が必要です。
日本国内にはたくさんの証券会社がありますが、ネット証券として人気を集めているのがSBI証券です。
そこで今回は、SBI証券の特徴や利用するメリット・デメリット、利用者の口コミ評判についてご紹介します。
SBI証券について知りたい方は、ぜひ参考にしてください。
Contents
SBI証券のサービスの特徴
口座数が国内ナンバーワン
SBI証券は、2024年7月に証券口座数が1,300万口座を突破しました。
この口座数は国内初の記録であり、国内ナンバーワンの口座数を誇ります。
長きにわたって野村證券が国内最大手として君臨していましたが、2020年4月にSBI証券が追い抜きました。
また、2024年オリコン顧客満足度ランキングでは、ネット証券部門で1位を獲得しています。
このデータから多くのユーザーがSBI証券のサービスに満足し、積極的に利用していることが想像できます。
取り扱っている金融商品が豊富
SBI証券は取り扱っている金融商品が多いため、自分に合った商品に投資できます。
取り扱っている主な金融商品は以下のとおりです。
・国内株式(現物取引・信用取引・IPO・貸株など)
・外国株式(米国・中国・海外ETFなど)
・投資信託・外貨建MMF
・SBIラップ(少額かつおまかせでグローバル分散投資による資産運用ができるサービス)
・債券(円貸建債券・外貨建債券)
・FX
・先物・オプション(日経225先物・NYダウ先物など)
・商品先物取引(金・銀・プラチナ・米など)
・CFD
・金・銀・プラチナ(現物取引・積立取引)
・新NISA
・iDeCo
・ST(セキュリティー・トークン)
このように、国内や外国の株式、投資信託、FXなど様々な商品で資産運用ができます。
SBI証券を利用するメリットやおすすめポイントは?
SBI証券のサービスには、たくさんの魅力があります。
続いては、SBI証券を利用するメリットやおすすめできるポイントについて見ていきましょう。
1株単位で株売買ができる
SBI証券では、S株(単元未満株)という売買サービスを提供しています。
S株は、1株単位で株の売買ができるサービスです。
一般的に株の売買では、100株単位での購入が普通です(ETF除く)。
そのため、例えば、株価が1000円の場合10万円が最低投資金額になるなど、国内株の購入にはそれなりの資金が必要となります。
しかし、S株なら1株から買うことができるので、株初心者も気軽に投資を始められます。先ほどの例であれば、最低投資金額が10万円のところを1000円から購入することができます。このサービスを活用することで、少額で投資を始めたい方も個別株投資を楽しむことが可能となります。
投資初心者の方には少額から分散投資が可能な投資信託がおすすめです。S株はその次のステップへ進む方、投資に少し慣れてきて個別株にも挑戦してみたい、でも金額が大きくてちょっと気が引ける、という方にぴったりの商品です。
日本株の売買手数料が0円
SBI証券では、現物取引・信用取引・S株(単元未満株)・PTS取引において、日本株式の売買手数料が無料となっています。(条件:インターネットコースで口座開設し、各種報告書を電子交付に切り替え)国内株式の売買手数料を無料にしている証券会社は多くないため、売買コストの安さはSBI証券の大きな強みとなっています。例えばですが、対面証券で100万円の国内株式を購入すると凡そ1万2000円の手数料が必要となります。言い換えれば、約1.2%の評価損を抱えた状態で取引を始める必要があるのです。しかしSBI証券を使えば国内株式の売買に手数料は必要ありません。
IPOの取扱数が豊富
IPO投資とは新しく証券取引所に上場し株式を公開する企業の会社を購入することが出来る投資です。新しく上場する企業の中には今後の成長に期待できる企業が多くあり、株価が数倍になる可能性もあります。
SBI証券はIPO投資に力を入れており、取扱数はトップクラスです。
過去のIPO取扱数を見ると、2023年の1年間で新規上場した96社のうち、91社のIPO株を取り扱っています。
この関与率の高さによってSBI証券で投資する方はほとんどの新規上場企業へ投資しその成長を享受する機会を得ているといえます。
外国株の銘柄が豊富
SBI証券は、米国や中国、韓国など9ヵ国の外国株取引に対応しています。
取引できる国数の多さは、国内の証券会社ではトップクラスです。
また、取り扱っている銘柄数も豊富で、中でも人気のある米国株は5400銘柄以上となっており、業界トップクラスを誇ります。
SBI証券は2023年12月からインターネットコース(プランC)を除いた顧客を対象に、リアルタイム為替取引における米ドルの為替手数料を無料にしました。
これにより、ますます米国株式への投資がしやすくなりました。
つみたてNISAの対象商品が豊富
つみたてNISAの取扱商品が豊富であることもSBI証券のメリットです。
金融庁が定めるつみたてNISAの対象となる投資信託のほとんどを取り扱っています。
2024年9月時点のつみたて投資枠の対象ファンドは248本です。
また、成長投資枠における対象ファンドは1263本となっており、こちらも豊富です。
投資信託の取扱数が豊富
SBI証券は投資信託の取扱数も業界トップクラスを誇ります。
2024年9月時点の投資信託の取扱本数は2,604本となっています。
また、ほとんどの投資信託がノーロード(購入時の手数料が無料の投資信託)となっているので、販売手数料なしで購入することが可能です。
積立に対応した投資信託も多いので、コツコツと投資をしていきたい人も安心です。
夜間も国内株式の取引が可能
SBI証券はPTS取引に対応しているので、夜間も国内株式取引ができます。
PTS取引の場合、昼は8時20分~16時30分まで、夜は17時~23時59分まで取引が可能です。
日中忙しい人もPTS取引によって夜間もリアルタイムトレードができます。
各種報告書を電子交付に切り替えていれば、国内株式の売買手数料が無料になるので、お得に取引ができます。
株取引や投資信託でポイントが貯まる・使える
SBI証券ではポイントを貯められることもメリットです。
投資信託の場合、保有金額に応じて還元率が変動し、最大0.25%のキャッシュバックに期待できます。
三井住友カードによるクレカ積立であれば、最大3%のVポイントが還元されます。
SBI証券で打ち出されているキャンペーンを利用するとさらにプラスで0.1%ポイントが還元され、最大3.1%の還元率となります。
また、Vポイント以外にもPontaポイント、dポイント、JALのマイル、PayPayポイントも貯めることが出来ます。
普段の生活では自分の生活圏にあったポイントをメインポイントとして貯めていると思います。
SBI証券以外の証券会社では各社顧客の囲い込みのために一種類のポイントにしか対応していない場合が多いですが、SBI証券を使えばその心配をすることなく、自分に最も適したポイントをそのまま貯め続けることが可能です。
2024年11月時点ではVポイントとPontaポイント限定ですが、取引によって貯まったポイントは買い物の利用だけではなく、投資信託や国内株式の購入代金に充てることも可能です。
知っておきたいSBI証券のデメリット
SBI証券は利用者にとってたくさんのメリットやおすすめポイントがある一方で、デメリットもあります。
続いては、知っておきたいSBI証券のデメリットをご紹介しましょう。
無料の対面サポートを実施していない
インターネットコースを選択した場合、無料の対面サポートがないことがデメリットです。
基本的にインターネットを通じてサービスを提供しているため、サポートは電話やオンラインでの対応が基本です。
対面でのサポートがないと心配という方もいるかもしれませんが、SBI証券のコールセンターは第三者評価機関から極めて高い評価を受けています。例えば、HDI-Japanの「問合せ窓口格付け」および「Webサポート格付け」においては最高評価である「三つ星」を獲得しています。オリコンでもコールセンターの満足度ランキングは1位を獲得しており、他のネット証券よりも遥かに高い評価を得ています。
SBIマネープラザや地域金融機関の店舗で担当者から対面でアドバイスを受けられる対面コースやIFAコースもありますが、インターネットコースとは手数料体系が異なるので、自分に合ったサポートを受けられるよう契約の際は注意してください。
アプリで国内株式と米国株式を一括管理できない
スマートフォンのアプリで国内株式と米国株式を一括管理できないこともデメリットです。
SBI証券の場合、国内株式用や米国株式用、FX用など取引ごとにアプリが分かれています。
そのため、複数の取引で利用している人はアプリで一括管理できないため、使いにくく感じてしまう可能性があるでしょう。
なお、SBI証券はアプリの利便性を高めるために、新アプリの改善に努めています。
2024年10月現在は一元管理できませんが、今後1つのアプリで複数の取引の管理が可能となる可能性があります。
アプリに限らずウェブサイトについても、SBI証券のUI・UXは見づらい、使いにくいという意見をよく目にします。しかし、筆者にすると過度に低い評価を受けているように思われます。一昔前であればいざ知らず、投資信託や債券では新しい今風のデザインで見やすいサイトが作られていたり、上記の新アプリが開発されていたり、しっかりと課題に向き合いその成果が出てきている頃ではないでしょうか。今後のSBI証券のUIには期待したいです。
口コミからSBI証券の評判をチェックしよう
SBI証券は利用者が多い証券会社ですが、利用者からの評判はどうなのでしょうか?
ここで、実際にSBI証券を利用している方の口コミをご紹介します。
国内株を始めようとしている初心者の方であれば、SBI証券さんを選んでおけば、問題ないと思います。私は、8年ほど利用していますが、特に不自由に思ったことはありません。 総合評価は、初心者かベテラン投資家によって変わってくると思いますが、初心者が使う分にあれば全く問題がないので、★5とさせていただきました。
引用元:https://minkabu.jp/hikaku/company_info/sbi.html
SBI証券を長く利用している投資家もおり、現在でも特に不自由さは感じていないようです。
投資歴にもよりますが、初心者にも使いやすい証券会社と評価されています。
「初心者が使う分」とありますが、SBI証券取引ツールのHyper SBI2に加えて日米株のヒートマップや全板表示機能などプロのトレーダーでも満足できるような機能が取り揃えられています。初心者でもベテランでも、SBI証券を使っておけば取り敢えず問題ないとも言えそうです。
スマホは非常に操作しやすく、取り扱っている株が多いです。それに手数料も非常に安くて助かっております。総合ランキングがトップなのが使っていたら納得できます。若い方から年配の方まで使いやすいと思います。
引用元:https://minkabu.jp/hikaku/company_info/sbi.html
スマホの操作のしやすさや、取り扱っている株数、手数料の安さに満足しているようです。
先ほどアプリの使いづらさをデメリットにあげましたが、徐々に改善されていると考えられます。
初心者でも利用しやすく分かりやすい証券口座です。取り扱っている金融商品も充実していて、IPOの取り引きにも有利だと思います。SBIネット銀行と連携して利用するとお金の移動もスマートに行えます。
引用元:https://minkabu.jp/hikaku/company_info/sbi.html
IPO投資が有利という点に魅力を感じている人もいます。
IPOの取扱数は国内の証券会社の中でもトップクラスなので、IPO投資がしたい人にSBI証券はおすすめです。
また、SBIネット銀行を利用していれば、お金の移動もスムーズに行えることにもメリットがあります。
まとめ
今回は、SBI証券の特徴やメリット・デメリット、口コミ評判をご紹介しました。
SBI証券は口座数が国内トップクラスであり、IPOや外国株、投資信託などの取扱数も豊富という特徴があります。
幅広い金融商品・銘柄を選べるので、自分のスタイルに合った資産運用を実現できます。
多くの投資家から信頼され、利用されているネット証券なので、投資を始めたい人や新たに証券口座を開設したい方はSBI証券を検討してみてはいかがでしょうか。